僕の行ったライブのレポをひたすら上げて行きます。
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2011/12/22 青葉市子独奏会 @原宿VACANT
2011-12-24 Sat 22:38
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3連休前の木曜日。僕のオフィスではこの日は通常業務以外に勉強会や会議もあったりで、夕方まで忙しかった。とりあえず最低限のことをやって、後は同僚に引き継ぐ形で18:00にオフィスを出た。この日の青葉市子独奏会だが、何だか気乗りがしない。というのも、先日七尾旅人・ラキタ・市子ちゃんの3人でやった「うたがはじまる」というライブで市子ちゃんを観たばかりだったのだが、そこでのライブがイマイチ楽しめなかったせいもあり、また後からアナウンスされた同日開催のJ.A.Mと菊地成孔さんのジョイントライブ(@青山・スパイラルホール)に行きたかったなあ・・・というような若干の後悔もあったりしたから。でも先日は対バンで、今回はワンマンだから、またちょっと感じも違っているだろうし、チケットを取ったからには行くしかないなあと思って原宿に向かった。

会場の原宿VACANTには開演予定時刻19:00の約10分前に到着。入口から2階のフロアへ階段を上がると、階段の上り口のところとちょうど反対(道路側)の壁際にステージが作ってあった。フロアの前半分が座布団エリア、後ろ半分が椅子席のエリアになっていて、すでに座布団エリアの前方2/3ぐらいと椅子席エリアのほとんどが埋まり始めている状況だった。原宿VACANTの座布団エリア観覧はコトリンゴちゃんのワンマンで2回経験があるが、毎回お尻が痛くてたまらなくなった経験から、今回は迷わず椅子席を選択。2列目の下手端の席を確保した。この椅子、ディレクターズチェアのように深く沈み込む椅子で、腰の部分も少し後ろにもたれられるようになっていて実に快適。すぐ前の長身男子に視界が遮られていたので、席から座ってステージが見えるように椅子の位置を調整して開演を待った。ステージからは10m以上離れているが、遅く来たんだから仕方ないね。

ステージには天井から透明の白熱電球が6つ7つほどぶら下がっているだけの照明で、センター部分に椅子が2つとマイクが何本か立ててある。今日のゲストがLITTLE CREATURESの鈴木正人さんだということが事前にアナウンスされていたので、ゲストとの絡みもとても楽しみな感じ。
開演時刻を約10分ほど押した19:09に、この日のフロアセッティングから言うとフロア中央部の上手側に設けられた楽屋口から市子ちゃんが登場しステージに上がった。一つ、また一つと前方から順に客電が落ちてフロアは真っ暗に。チューニングの後、「灰色の日」からライブスタート。そのまま「パッチワーク」「ポシェットのおうた」とMCを挟まず3曲を続けての演奏。「パッチワーク」の飛翔感あふれる演奏と市子ちゃんの歌唱が素晴らしい。それに加えて椅子が快適で、目を閉じて聴いているとそのまま眠りそうになってしまった。

3曲終わって市子ちゃんの挨拶MC。「AOB、青葉市子です」とAKBの向こうを張る挨拶が唐突で笑えた。あわてて「いや違うんです、今のはスタッフが悪いんです」と即座に打ち消すようなMCが入って、AOBと言っちゃった件を余程後悔した模様(笑)。「座布団とか敷いてみたので、好きに過ごしていってください」というMCに続けて「日時計」。ヒリヒリするような緊張感がたまらない。前にも思ったのだが、緩急と抑揚の使い方がとても上手く、聴いているとグイグイ市子ちゃんの世界に引き込まれてしまう。

続けて市子ちゃんから、来年1月にリリースされる3rdアルバム「うたびこ」のリリース告知。「気合の入れ方が1stアルバムっぽくて、一生懸命わくわくしながら作ったアルバムです」とのことで、リリースが待ち遠しい。そして絶妙の間で市子ちゃんが「大人しく聴いてくださってありがとうございます」と挨拶するとフロアから爆笑が起こった。フロアから起こる声から判断して、この日の観客層は男性(オッサン)が中心だったと思われる。さらに続いてその3rdアルバムの収録曲から「あなたのかざり」。この曲は穏やかな優しい3拍子の楽曲で、市子ちゃんの伸びやかな声がどこまでも伸びていく。とても気持ちよくて、疲れも相まってほとんど目を開けていられなくなってきた。

曲が終わると今度は市子ちゃんのMC。VACANTで売っているエルガーフラワーシロップがおいしい、という話とか、この日見に来た特定の女性観客に向けて「持ってきたMILKのおさがりの服を物販のところに掛けておいたので勝手に取ってってください」とアナウンスしてみたり、市子ちゃん自身がこの日のライブをとてもゆったりと楽しんでいる様子が伝わってきて、とても微笑ましい。ただ、観客の方は市子ちゃんの空気に飲まれているというか、一種の緊張感を伴う市子ちゃん楽曲の世界にがっしり捉え続けられているように見えて、あまりにも反応しなさすぎ(笑)。まあこれは毎回どのライブでも同様だし、今後もたぶんこういう感じのままで行くのだろう。

「今年は良い年ではなかったけれど、だからこそ、楽しいことは楽しく、幸せなことはより幸せに思えるようになった」と市子ちゃんが言っていたのがとても印象的だった。311が僕たちに与えた影響はあまりにも大きいけど、来年こそは良い年になりますように。それからもう一つ、市子ちゃんが「本当に今年は出会いが多かったです」と言いつつ、「検索少年」を歌いながら七尾旅人との出会いを語っていたのも印象的だった。なんと今年の4月に出会ったばかりだったんだって。市子ちゃん曰く「こんにゃくの煮物を朝っぱらから作っていたのをツイートしたら『旨そう』とリプライが返ってきた」のがきっかけで、その後の市子ちゃんのワンマンに来てくれたというのが出会いの経緯なんだそう。たぶんこのワンマンライブとは僕も行った吉祥寺キチムでの独奏会(5/20)のことと思われる。さらに旅人つながりで原田郁子ちゃんとも出合ったそうで、色んな重要人物との出会いを通じて彼女の世界が今まさにどんどん変わりつつある様子。そうした数々の出会いが新しく彼女にもたらすものを僕もまたわくわくしながら待ちたいと思う。

「次で第1部最後にしようかな」と市子ちゃんが言ったので、初めてこの日のライブが2部構成になっていたことが判明。第1部のトリは「かなしいゆめをみたら」。これも3rdアルバムに収録される新曲で初めて聴いたが、伸びやかでいい曲。CD音源でもぜひ聴いてみたい。曲をやる直前のMCで「今まで何度かやって来た独奏会では、どんな音楽をやらなきゃいけないかという思いが自分を縛っていたが、自分を一番解放できるやり方でやらないと独奏会の意味がないと気づいた」というような感じのことを市子ちゃんが言って、やっぱりこの1年で急速に彼女自身が進化を遂げつつあるんだなということを強く感じた。でも、それを言った直後に「で、スリッパです!」といって自分の足元を観客に見せるとまた爆笑!解放ってそういうこと?(笑)楽曲制作中はもっぱらスリッパ履きなんだって。

19:52に第1部が終了ししばし休憩。楽だし、ゆったりした気持ちになれて、椅子席は最高。そのまま椅子に座ってゆっくりと第二部開演を待った。しかし、この快適さを知ってしまった今、今後はもうVACANTライブの座布団エリアには二度と行くことはない気がする(笑)。

19:12に第二部開演。再び現れた市子ちゃんが青色LEDライトのようなものを客席に向けて「眩しかろう!」というと、客席の前の方から野太い声の大爆笑!その後、市子ちゃんが呼び込むと鈴木正人さんがステージに登場して、ウッドベースを構えて座った。市子ちゃんが「いつも一人なので一緒に演奏してくださる人がいるととても心強い。もう一人じゃできなくなりそう」といったことを言ったので、今後のライブのゲストミュージシャンのラインアップが俄然気になり始めた。郁子ちゃんとか旅人とかとのジョイントは本当に実現しそうだし、そのほかのアーティストとも一緒にやってほしいなあ。

第二部からは客電を落とし切らずに少し明るめにしてあって、第一部とは違ってフロアの様子がよく見える。最初の曲を鈴木さんが市子ちゃんに確認すると、市子ちゃんが手持ちのセトリの紙みたいなものを鈴木さんに無言でずいっと突き出した。その仕草がとても可愛くて笑ってしまった(笑)。「レースの向こう」から第二部の演奏がスタート。鈴木さんのウッドベースが市子ちゃんのギターに穏やかに寄り添う。終わった途端に市子ちゃんが「みんな顔が柔らかくなってる。ぶよーん・・・何でもないです」とか一人でボケてて、可愛いなあ。21歳ですよまだ。続けて3rdアルバムから「私の盗人」、さらに続けて大貫妙子カバーで「横顔」。市子ちゃんのカバーレパートリーの1つだけれど、この日は市子ちゃんはギターを弾かず、鈴木さんのウッドベースと市子ちゃんのボーカルだけで聴かせる。鈴木さんのウッドベースがジャジーでとても素晴らしい!市子ちゃんがこの曲を歌うと、初々しい少女の恋心を描いた歌詞世界がとてもリアルに伝わってきてなんだかドキドキする。

続けて唐突に「Happy Birthday To You」を2人で「これちゃん」こと是澤さん(市子ちゃんと鈴木さんの担当者)に向けて。僕の下手側後方、階段を上がり切ったところに設けられた物販ブースの端っこでその「これちゃん」が嬉しそうにニコニコしていた。楽しいなあ。その後、鈴木さんがMCで「市子ちゃん21歳?僕40歳なんですけど、もう親子ぐらいの感じですよね」みたいなことを市子ちゃんに言い始めると、何かを察知した市子ちゃんが「これはお説教だっ・・・申し訳ございません」といきなり謝り始めたのが可笑しかった(笑)!

その次は原発が主人公の「IMPERIAL SMOKE TOWN」という、これも3rdアルバムに収録された新曲。重く暗く速い曲で、緊迫感あふれる鈴木さんのウッドベースが最高。この曲が終わったところで鈴木さんがハケて、また市子ちゃんの独奏に戻ると、今度は音源未収録の、完成直後の新曲「2027年 煢惑(けいごく)より」。この曲は「IMPERIAL SMOKE TOWN」の続編だそうで、2027年の火星から地球を見たら、という曲だそう。「失敗前提で、公開練習です」ということ。4枚目のアルバムが出るなら、そこには収録されているかもしれない。

終わったあと告知MC。まず来年から毎月、この日の会場である原宿VACANTで独奏会を行うという告知。マンスリーライブとはすごい。来年2012年の2/11(土)を皮切りに、6月まで予定が決まっているとのこと。でも全部土日なんだよなあ・・・休日ライブはあまり入れると奥さんの機嫌を損ねるので、ちょっと行きづらいなあ。それから音源リリース告知で、OTOTOYで配信が始まった「火のこ」。これは「サウンド&レコーディングマガジン」の企画による、スタジオライブのライブ音源で、内橋和久とのセッションにスペシャルゲストとして小山田圭吾を迎えたメンバーでの演奏。市子ちゃんが「凄いです。・・・凄いです!」と2回念押ししたぐらいだから、相当凄いんだろう。今度ダウンロードしてみよう。

そして今度は七尾旅人の「圏内の歌」のカバー。原曲よりも低いキーでゆっくりとした演奏。この曲に関してはやはり旅人の原曲には敵わないけれど、歌詞に込められたメッセージがストレートに胸を打つ。震災によってもたらされたものはあまりにも大きい。市子ちゃんも「今年一番変わったことは、嫌なことは嫌だと素直に言えるようになったこと」と言っていたし、これも一つの震災や原発の影響ということなんだろう。「お客さんの顔を見るのは怖かったけど、でも見たら楽しくなった。お客さんほど正直は人はいないから、とても感謝しています」というようなことを合わせて言っていたし、色んな意味で震災がきっかけとなって市子ちゃんの自我がより成長した1年だったに違いない。

続けて、レイハラカミが亡くなった後で、レイハラカミの回りの人の反応を見て作ったという「奇跡はいつでも」。この人は本当にたくさんのたちに愛されていたんだなあとしみじみ思う。その後、なぜか「きゃりーぱみゅぱみゅさんって知ってますか?」と唐突なMC。なぜか、上述の「火のこ」のYouTubeでの関連動画に、きゃりーぱみゅぱみゅの「つけまつける」が出てきてたそうで、いきなり市子ちゃん、「つけまつける」のサビをカバー(笑)!「ここで演る曲じゃなかった・・・」とかやり終わった後で言ってるところが可愛い。 本編最後はこれも3rdアルバム収録の新曲「ひかりのふるさと」で優しく終了。どこかで聴いたことのある曲だなあと思ってふと気づいたら、七尾旅人のRollin’ Rollin’とコード進行と構成が酷似している。たぶん市子ちゃんの旅人オマージュ曲なのかもしれない。

アンコールではもう一度鈴木正人さんと一緒に登場して、1stアルバムから「ココロノセカイ」を2人で一緒に。この曲、ちょっとヨーロッパの舞曲みたいな3拍子の曲で、好きな曲。ゆったりほっこりとしたいい気持ちになった。

21:28終演。暖かくゆったりとした穏やかなライブ。曲によっては、今年5月に初めて市子ちゃんを見たときと同じ、緊張感で張り詰めたような雰囲気が味わえたけれど、ゲストに鈴木さんを迎えて、市子ちゃんのいつもよりもゆっくりリラックスした自由な演奏ぶりが印象的だった。そして鈴木さんが市子ちゃんを視るまなざしはまるで父のようだった(笑)。それにしても鈴木さん、僕より年上かと思っていたが僕より2つ下なんだな。それが一番この日のライブで驚いたことかもしれない(笑)。


《セットリスト》

 1. 灰色の日
 2. パッチワーク
 3. ポシェットのおうた
 4. 日時計
 5. あなたのかざり
 6. かなしいゆめをみたら

 7. レースの向こう(w/鈴木正人)
 8. 私の盗人(w/鈴木正人)
 9. 横顔(大貫妙子)(w/鈴木正人) 
 10. Happy Birthday(w/鈴木正人)
 11. IMPERIAL SMOKE TOWN(w/鈴木正人)
 12. 2027年 煢惑より
 13. 圏内の歌(七尾旅人)
 14. 奇跡はいつでも
 15. つけまつける(きゃりーぱみゅぱみゅ)
 16. ひかりのふるさと

 En. ココロノセカイ(w/鈴木正人)


《ゲスト》

 鈴木正人(LITTLE CREATURES)


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