僕の行ったライブのレポをひたすら上げて行きます。
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 |
2012/5/24 阿部芙蓉美 @Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
2012-05-26 Sat 22:38

5月から6月にかけて僕の業務は猛烈に多忙なのだが、この日はちょっと早くオフィスを出て渋谷へ。阿部芙蓉美ちゃんのレコ発ワンマンを観に、久しぶりのプレジャープレジャーへ。これが3回目だが、前回は昨年(2011年)6月のコトリンゴちゃんのライブ以来。ここは元々映画館(渋谷ピカデリー)だっただけあって、ふかふかで幅の広い座席が気持ちよく、音もいい。

会場に着いたのは開演予定時刻の少し前。エレベーターでビルの6階へ上がって入場、ドリンクを貰うのも後回しにして席へ向かった。僕の席(C列18番)は前から3列目の上手端っこのほう。もっとステージが見切れるぐらいの角度かなと思っていたら、意外に観やすかった。それよりも、フロアのスロープ角度が緩いせいで前の席が視界にかぶさってくるほうが気になったぐらい。振り返って会場全体を見回してみると、ほぼ満員。若い人から年配の人まで幅広く観に来ていた。ファン層の幅の広さを実感できて、何だか嬉しい。

スタートは10分ほど押しての19:40スタート。サポートメンバー3人が上手袖からステージにまず登場し、すぐに芙蓉美ちゃんが登場。メンバーの配置は、ステージ下手にキーボードの河野圭さん、そしてセンターに芙蓉美ちゃん、そのすぐ上手隣にギターの田中義人さん、そして上手端には先日KAIKOOでは初恋の嵐のサポートでパーカッションを担当していた朝倉真司さんがこの日はドラムでのサポート。

1曲目はいきなり新譜「沈黙の恋人」のリードトラック「highway, highway」から。芙蓉美ちゃんがアコギを持って立ちながらの演奏。演奏が始まって芙蓉美ちゃんの声が発せられた途端、予想通りというかやっぱりというか、芙蓉美ちゃんの世界にがっしり掴まれてどこかへ連れて行かれるような感覚を覚えた。この曲の、車を持っていない男が未来への希望をハイウェイに託しているという視点が面白い。しかも、この曲の主人公は幸せに届きそうにないな、と思わせる余韻が残って少し切ないのもいい。いい曲です。

その後も、ときどき短いMCを挟みながら、新旧の楽曲を織り交ぜて、淡々とライブが進行していく。芙蓉美ちゃんは、曲によってはギターを持たずにボーカルだけとか、途中からは椅子に座ってのパフォーマンス。やはり声の魅力が圧倒的。いつも思うのだが、声量や歌の上手さで聴かせるタイプでは全然ないのに、情感とか空気感がビシビシ伝わってくるのはなぜなんだろう。喉の奥から長く引き絞るような低音や、かすれたような高音、そういう色んな声が、情念や翳りといったものだけではなく、穏やかな暖かさまでも、きめ細かく表現している。それから、この日のギターパートはリード部分を田中義人さんに任せて芙蓉美ちゃんはリズム部分を担当、といった分担。田中さん、やっぱりギター上手いなあ・・・ライブ中、ふと周りを見渡してみたら、曲に合わせて揺れている人は少数派で、大多数の人は芙蓉美ちゃんの声にビタッと釘づけにされたかのように動いていなかった。身体が止まってしまう何らかの要素が、芙蓉美ちゃんの音にはあるのかも知れない。

途中のMCで、この日ステージに上がった、芙蓉美ちゃんを含めた4人のことを「『沈黙の恋人』主要メンバー」だと芙蓉美ちゃんが言っていたが、まさにこの人たちがいなければ沈黙の恋人と言うアルバムは出来上がらなかったんだって。制作時のエピソードを芙蓉美ちゃんと河野さんがやり取りしていたが、ほぼ全曲をこの2人が河野さんの仕事部屋に連日籠って、あれこれと議論を重ねながら、仕事明けの焼き鳥を楽しみに(笑)、深夜までかかって作ったんだそう。確かに河野さんも、それから田中さんも朝倉さんも、あちこちの現場にひっぱりだこの人だから、制作にしても録音にしても、それは夜中になっちゃうよね。1日で4曲プリプロしたことがあったとか言ってたな、凄い。

中盤では、これまでの芙蓉美ちゃんにないのんびりした作風の「更地」も新譜からやってくれた。朝倉さんののんびりしたカホンの音がなんとも言えずリラクシンでいい感じ。それから「ドライフラワー」「開け放つ窓」の2曲は芙蓉美ちゃんの最初期の楽曲、というか、芙蓉美ちゃんが初めてエイヤっと作った2曲なんだそう。最初の楽曲でこのセンス!どの曲もいい曲だなあ。前日の睡眠時間がわずか2時間半だったこともあって、芙蓉美ちゃんの声がとても気持ちよく、座り心地のいい快適なシートに深く身を沈めて聴いていると、どんどん意識が遠のいて行ってしまいそうになる。と思ったら、芙蓉美ちゃんが「ソファー気持ちいいでしょ?もうちょっと起きててね、寝ないでね・・・」と。もしや、見られていたのか(笑)?!

終盤では「trip」「群青」「空に舞う」「いつかまた微笑みあえる日が来るまで」とまた次々といい曲が続く。「trip」は、音源とは異なり、ギターではなく河野さんのピアノが芙蓉美ちゃんのボーカルに寄り添う。ピアノ好きな僕にとってはこちらのバージョンも好きだなあ。時折朝倉さんのカホンが入ってきて、穏やかでいい感じ!そして「空に舞う」・・・お互いに、ずっとどこまでも一緒にいたいと思っているのに、お互い愛し合ったまま、それぞれの道を進むために別れてしまう二人。何て切ない曲なんだろう。ライブでの定番曲だけど、何度聞いても沁みてくる。

最後の曲の前にまずライブ告知(6/16京都・6/17神戸・7/6札幌・7/19 下北沢440)。これ以外にも6月にライブがあるかも、ということなので、上手くタイミングが合えば行ってみたい。それから、「沈黙の恋人」について、「1枚目のアルバムから4年経ってしまい、色々あってリリースできない日々が続き やっとアルバムができました」「ここにいるメンバー、アルバムを作ろうと励ましてくれたたくさんの人たち・・・私一人じゃ何もできないことは前から分かってましたが、今回のセカンドアルバムでは皆さんの力をミシミシと体じゅうに蓄えて。曲も何曲も書けたし、まだしばらく音楽やっていけるかな、と少し自信が付きました」みたいなことを芙蓉美ちゃんが話した。そんな葛藤を抱えていたとは・・・。このインタビュー記事でも、「このアルバムを出したらミュージシャンを辞めようと思っていた」というようなことが書かれているが、この作品がいいきっかけになるといいなあ。
「阿部芙蓉美を応援してくれてありがとうございます。もうしばらく頑張ってみようと思うので、付いて来よう!」と芙蓉美ちゃんらしい照れた表現で、客席に向かって感謝の気持ちを述べていたのが印象に残った。今後の活動が楽しみ!MCに続いて、アルバムのタイトルトラック「沈黙の恋人」をやって本編終了。

直後のアンコールでは河野圭さんと二人で登場。「なんか、緊張すると息ばっかり吸って、吐いても吐けない」みたいなことを芙蓉美ちゃんが言ってた。この日のライブ中、曲と曲の間で芙蓉美ちゃんの息の音がやたら聴こえてきたんだけど、ということは相当緊張していたんだなあ、全然分からなかった。河野さんのピアノでやった「希望のうた」は今回のアルバムの最後を飾る曲。「今は希望のうたを うたわなくていいよ 夜を越えよう」「ほら希望のうたは 風になるよ いつか君と出会うために」とか、良い歌詞だよね。自分をことさらに奮い立たせたりせず、敢えてありのままの自分でいること、それが却って希望に繋がる、というのは確かに頷ける。

1曲だけやって、アンコールは終了したが、観客の拍手が鳴りやまず客電も消えたまま。そのまま拍手が長く続き、この日2回目のアンコールに突入。今度は芙蓉美ちゃんが1人で出てきた。最初に物販紹介MC。この日から発売になったキーリングを紹介。「女の人のは二度と作らないから、ある意味レアアイテム。買ってもいいよ」だそうです(笑)。その後、芙蓉美ちゃんのアコギ弾き語りで「ぼくら平凡」をやって、21:24終演。

フロアの出口でこの日の本編セットリストを書いた紙を配っていたので、貰った。改めて見て見ると、ホントにバランスよく新旧の楽曲が散りばめられていて、しかもどれも佳曲ばかりだということを実感。芙蓉美ちゃん、もっとライブが観たい歌い手さんの一人です。また行こう。


《セットリスト》

 1.  highway, highway
 2.  dance
 3.  青春と路地
 4.  Birthday
 5.  cinema
 6.  清い正しい美しい
 7.  エイトビート・サッドソング
 8.  君とあの海
 9.  更地
 10. ドライフラワー
 11. 開け放つ窓
 12. trip -うちへかえろ-
 13. 群青
 14. 空に舞う
 15. いつかまた微笑みあえる日が来るまで
 16. 沈黙の恋人

 En.  希望のうた

 D-En.  ぼくら平凡



《サポート》

 河野圭(Pf、Key)
 田中義人(Gt)
 朝倉真司(ヨシンバ)(Dr、Perc、Cho)




スポンサーサイト
別窓 | ライブレポ | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<2012/5/29 ペトロールズ/DE DE MOUSE 「THIS BEAT」 @代官山・晴れたら空に豆まいて | ライブも仕事のうち。 | 2012/5/13 ペトロールズ/オオサカ=モノレール @代官山LOOP>>
コメント
コメントの投稿














管理者だけに閲覧

トラックバック
トラックバックURL
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。