僕の行ったライブのレポをひたすら上げて行きます。
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2012/6/8 高野寛+伊藤大助 @ duo MUSIC EXCHANGE
2012-06-10 Sun 11:47

この日は半休を取った。と言うのも、当日参加を予定していたこのライブのチケットが整理番号3番という素晴らしい番号だったから。開場時刻は18:30で、普通に業務をしていたら絶対に間に合わないのです。そんなわけで、全力で仕事をこなして14:30にはオフィスを出た。これから開場時刻までは、普通の土日にも過ごせないほどの優雅な時間を愉しむことができる。以前に同じパターンで半休を取ったときには、ライブまでの間、上野の国立西洋美術館でゴヤ展を観る、という過ごし方でなかなか充実していたのだが、今回は先日の金環日食以来自分の中で天文への興味がもの凄い盛り上がりを見せている関係で、池袋のサンシャインシティにあるプラネタリウムに向かうことにした。

しかしながら、中央線に乗ったはいいが、日頃の疲れのせいで、新宿で乗り換えるべきところを東京まで乗り過ごし、だいぶ遠回りになっちゃった。プラネタリウムに着いたのは16:00を少し過ぎたあたり。次回17:00の回に参加するにしても、観終わってからでは肝心のライブ開場時刻に間に合わない。ということで、急遽予定をプラネタリウムの隣のサンシャイン水族館に変更。しかし、平日の昼間にサラリーマンが一人で水族館にいるというのは、どうしようもなく寂れた絵でした(笑)。人の少ない水族館をぶらーっと見て回ったが30分ほどで全展示を見終わってしまい、仕方がないのでとりあえず池袋を後にして渋谷へ向かった。渋谷では「ベテルギウスの超新星爆発」という新書を買い込んだのち、センター街のバーキンで小一時間潰してから、程よい時刻にいつもの田園都市線渋谷駅コインロッカーに手荷物を投入してduoへ向かった。

着くと入口の前にはほどよく人が溜まっていて、しかしそれよりも、EASTやWESTの入場待ち客の方が目立ってた。やがて呼び込みが始まり、1回目の呼び込みで入場。中へ入ると、フロアは着席仕様になっていて、ずらっと座席が並べてある。そのまま、センター最前列のやや下手寄りの席を確保。身体の心から疲労が込み上げてきて、もうどうしようもなく眠くなり、そのまま座席で入眠。ほどよく寝て、目が覚めた瞬間に、まさに客電が落ちて、定刻少し過ぎの18:06にライブスタート。

ステージの下手側、つまり僕の真正面に高野さんが来て、ギターを立って弾きながらの歌唱。下手脇にはiPad(もしくはカオスパッドかなあ?)のスタンド、その足元にはループマシンが置いてある(後で調べたら、ローランドの「RC-300」という機種でした)。さらにマイクスタンドの上手側の足元には各種エフェクターが並んでいる。そして、ステージの上手側には大ちゃんが。ここまで間近に大ちゃんを観るのも久しぶり。

「こんばんは!いよいよツアー最終日です 待ちに待った今日がやってきました!」という高野さんの挨拶から、まず1曲目はクラムボンの「パンと蜜をめしあがれ」のカバーから。この2人による演奏を初めて聴いたけど、ギター一本とドラムだけというシンプルな構成での演奏は、身構えない自然な感じがとても気持ちいい。演奏が終わるなり、高野さんが「こんばんは、アンガールズです!」と脱力MC(笑)。ツアー中ずっとこれを言い続けてきたらしい(笑)。「僕らは今日が最終日なんだけど、ほとんどの皆さんは今日初めてなんだよね。最初こんな感じで、それからだんだん盛り上がっていきますのでよろしくお願いします!」と高野さんが挨拶すると、場内が拍手に包まれた。続いて、今回のツアー中、路面電車のある街でよく歌っていたという、はっぴいえんどの「風をあつめて」、それから高野さんのデビュー曲「See You Again」の2曲を続けて演奏。フォーキーで優しい演奏と高野さんの歌声に癒される。演奏中の高野さんの表情から時々笑顔がこぼれて、このステージを高野さんが本当に楽しんでいるのがよくわかる。大して大ちゃんは、クラムボンでの演奏と同じように、時折目を閉じながら、ストイックでタイトなドラミング。

その後のMCで、高野さんから、高野さんと大ちゃんの馴れ初めめいた話を。今日の1曲目「パンと蜜をめしあがれ」は、高野さんが最初に聴いたクラムボン楽曲だそうで、クラムボンのデビュー前の頃(1996年頃)に高野さんがクラムボンからもらったカセットテープの1曲目がこれだったんだそう。当時高野さんが33ぐらい、大ちゃんが21歳。逆に大ちゃんが初めて高野さんの「SEE YOU AGAIN」を聴いたのが10何歳のときだそうで、高野さんが驚いたように「小学生!?」と大ちゃんに訊き直すと、大ちゃんが「そうかもしれないですっ!」と応えていた。しかし高野寛を聴いてる小学生というのも凄いね(笑)。ちなみに大ちゃんにとっての高野さんと同じ関係が、高野さんにとっては高橋幸宏なんだそう。幸宏氏は今年還暦だそうだが、いつまでも若いなあ!高野さんが「歳の離れたミュージシャンどうしが、時間を経て、こうして同じステージに上がるなんて、いい話ですよね?」と客席に同意を求めると、観客から温かくて大きい拍手が送られた。

「ここまではカバーをお送りしましたが、いよいよオリジナル曲を」ということで、まずは、高野さんがフィッシュマンズにインスパイアされて作ったという、とても切ないダブ楽曲「Baby,Alright」を。日常の風景の中から、突然愛する人がいなくなってしまった悲しみを、抑えて抑えて表現した歌詞に、思わず涙腺が緩む。さらにもう1曲、オリジナルの「いちぬけた」。シンプルな歌謡ロック風楽曲で、二字熟語で次々と押韻していく歌詞が印象的。

終わると、おもむろに大ちゃんがハイハットに何やら取り付け始めた。実はこれ、KORGの「WAVEDRUM mini」という機械で、この機器から延びる付属のクリップセンサーを付けると、付けたところは叩くだけで音階が出るという面白い機械。それを使って、ギターの高野さんと二人でインプロヴィゼーションのセッションを1曲やるという趣向。このセッション、高野さんのギターが上手い!しかも大ちゃんがブラシでハイハットを叩くたびに予想できない音階で音が鳴るのがとてもおもしろい。このインプロセッション、思いがけず良くて、終わったあと思わず声を上げてしまった。さらに今度は通常モードに戻ってクラムボンの「id」を。アレンジもキーも原曲と違うのに高野さんがギターのイントロを弾いただけで、「id」だとすぐ分かった!足元にあるループマシンで音を次々に重ねて行っての演奏は、たった2人でのパフォーマンスであることを忘れるほどの分厚い音だった。

その次は長いMCへ。高野さんに「ツアーではどこの街が好きだった?」と訊かれた大ちゃん、「どこの街がどこの街だったかも覚えていない」と告白!4月5月に計18回公演を集中させた過密ツアーだから、確かにそうなるだろうな(笑)。さらにこのツアー、「ハプニングツアー」と銘打たれているだけあって、諸所のライブ会場で色々な出来事があったそうで、初日(松坂)ではアンコール終了後に客席から高野さん楽曲の大合唱が発生して、想定外のダブルアンコールに突入、その曲をぶっつけ本番で演奏したりもしたそう。さらには大ちゃんが、「『高野さんと顔見知りになって長く経つのに、ゆっくり話したことがなかった』ということがツアーで判明した」と続けざまの告白(笑)。このツアーが始まって2日間ぐらいで、それまでの10年分より多くの会話を交わしたそう。大ちゃんが「どれぐらい高野さんが好きかっていうのを隠し続けてきてしまいました」と再再度の衝撃告白(笑)。大ちゃん、「奥ゆかし過ぎるのもほどがある」とか自分で突っ込んでました(笑)。

「ここらで、僕の代表曲をやってみていいですか?」と高野さんが観客に向かって尋ねると客席から歓声とともに拍手が。おおっ「虹の都へ」か?「ベステンダンク」か?と思ったら、いやに軽いイントロ(笑)。あれ?と思った瞬間、「おっはよーグリーンダカラちゃん~♪」・・・なんと「グリーンダカラちゃんの歌」(笑)!そうして一回外しておいて、「じゃあホントの代表曲行こうか!」と言って、今度こそホントの代表曲「虹の都へ」(笑)!やはりホントの代表曲だけあって、客席からの手拍子も自然に音量が大きくなった。

さらに次はビートルズの「Revolution」を高野さんの日本語詩バージョンで。「一生懸命、替え歌の歌詞を作ったんですが、ビートルズって歌詞を変えて歌っちゃいけないんですって。だからこの曲はライブだけの曲」ということだったが、ライブだけにしておくのがもったいない出来栄え。カッコいい!

そして、次のインスト曲、「Proteus Boogie」がこの日のライブのハイライト。壮大なギターフュージョンで、高野さんが、ギターで弾いたフレーズをループさせ、そこにまた別のフレーズを弾いてそれもルーパーで重ねて・・・と、音がどんどん分厚く重なっていく。高野さんのギターがめちゃくちゃ上手く、しかも大ちゃんの引き締まったドラミングのおかげで、どんどん空高く舞い上がって行くような飛翔感が加わって、とにかく素晴らしい!これ、ホントに2人バンドの音?と思っちゃうぐらい圧倒的な演奏。中盤から終盤に掛けて曲が最高潮に達した後、最後はまた出だしのリフに復帰して演奏終了!とにかく良すぎて、終わった瞬間客席から大歓声が沸き起こった。

「渋谷ありがとう!まだまだこれからだよ!」という台詞に続き、高野さんがジャケットを取ってTシャツ一枚になって「Magic Days」、さらに高野さんが寝起きに15分で作ったという問題作(笑)「四六時中夢中」へ。ここで高野さんが「そろそろ立ってもいいんだよ?」と促すと、遠慮がちに、でもほとんどの観客が立ち上がった。ちなみにその「四六時中夢中」、まさにロックンロールだねえ!キンクスの「You Really Got Me」とトーマス・ドルビーの「Hyperactive」を足して2で割ったような・・・って言っても全然分からないか(笑)。 さらに次の「た す け て」もロックンロールだねえ。60年代の香りがする。さらに続けて、来た来た「ベステンダンク」!原曲はトッド・ラングレンプロデュースの爽快なシンセポップだったけど、これが高野寛+伊藤大助では、晴れた日曜の朝に聴きたい感じの、穏やかで軽快なギターポップになってて、とても楽しい。ただこのあたりから、高野さんじゃない声が妙に聞こえ始めて、確認したら僕の左隣の女性客の歌声だった。せっかく高野さんの歌に集中したいのに、これは気が散ってツラい・・・。

「富山のライブの翌日が日食だったので、日食の歌が作りたいと思ってツアーの合間に曲を書いたんですが、これが、自分の歴史の中でも本当に記念すべき1曲になったな、と思ってて。大ちゃんと旅に出ていなかったらこの曲はできなかったし、こうしてこの曲をライブで皆さんに初めて聴いて貰えるのはすごく嬉しいし、とても興奮してます」という感じのことを高野さんがひとしきり語った後、その曲「太陽と月、ひとつになるとき」を。これ、穏やかなメロディの開放的なポップソングで、いい曲!高野さんの笑顔がはじけていて、観ているだけでこちらも幸せになる。高野さんの全身から、歌うことの喜び、演奏することの喜び、表現者としての喜びが眩しいぐらいに放射されていて、それを高野さん大好きな大ちゃんがタイトなドラミングでがっちりサポートしているという、たまらなく素敵な絵を観られただけでもこのライブに参加した価値がある。でも左隣の女性客、また歌ってるよ・・・。イヤでイヤでしょうがないんだけど、でも歌うのやめてくれってその場で言えないんだよなあ、気が弱くて・・・。曲中、高野さんがメロディに合わせて「Clap your hands・・・Clap your hands・・・」と手拍子を要求すると、満場の手拍子が会場を一つにまとめる。気を取り直して手拍子に参加、さらに「声が聴きたいー!声が聴きたいー!」とコールアンドレスポンスに突入。左隣の女性の歌唱を吹っ飛ばすべく、全力でコールアンドレスポンスに参加。楽しかった!歓声と拍手に送られて2人がステージから上手にハケて、本編終了。

長い長い拍手のあと、アンコール。曲前のMCでツアーTと3曲入りCDの物販告知。音源リリース前にツアーをやっちゃったことについて、「普通は音源を先に作って、それを引っ提げてツアー、なんだろうけど、いつも僕はレコーディングに凝り過ぎるから、ライブでどうしよう?ってなるわけです。まして今回は2人バンドだから、レコーディングで凝り過ぎて、2人だけのステージで音がスカスカみたいなのはいやだなと思って、ライブでしかできないことを先に追求して、それからレコーディングに入ろうと思ったんです」みたいなことを高野さんが説明していた。

ここで「実は今日レコーディングしてるんだよね」と高野さんから衝撃の告知(笑)。「もっと騒いでもらえばよかったね、もう一回最初からやろうか」と高野さんが言うと大歓声!「みんなっ、録音してないと騒がないのか(笑)!」と高野さんが笑顔で客席に向かってツッコんでたのも暖かくていい感じ!「じゃあ最後、せっかくだから張り切って歌ってください」と言って始まったアンコール1曲目は「夢の中で会えるでしょう」、穏やかな弾き語りでチルアウト。

曲間のMCで高野さんが感慨深そうに「何か寂しいなあ・・・4月5月と色んな所を回って、色んな人にお世話になって、いっぱい拍手を貰って、いっぱい歌って貰って、ホントに幸せでした」とツアーファイナルの名残を惜しんでいた。僕はこのツアーファイナルが最初の参加だったんだけど、全18公演、いいツアーだったんだなあ・・・。それから、高野さんが噛みしめるように「いくつになっても、新しいことって出来るんだなあ・・・。2人で回らなきゃ、こんなことにはならなかったよね。これからも暖かく見守ってください」と言うと、大ちゃんが「ツアーは今日でおしまいですけど、バンドはこれからなんで!」と応えて、会場が大歓声に!さらに高野さんが「何だか、最終日だけど最終日っぽくないね」と言うと、すかさず大ちゃんが「初日は初日で『初日っぽくない』とか言ってましたね」と冷静に突っ込んだのは笑えた(笑)。

アンコール2曲目は「確かな光」。静かで穏やかで、心に沁みる佳曲。高野さんの声が伸びやかに響き渡る・・・と思ったらまた隣から歌声が~。もう歌うなって、隣!

最後、二人がステージのふちまで並んで出てきて笑顔で固く抱擁。並んで手をつないで、深々と長い長いお辞儀をした後、手を振りながら上手袖へハケていった。

ステージの照明が落ちて客電が点いたが、拍手が続いている。その拍手の数が徐々に増えてきて鳴り止まない。やがてダブルアンコールを求める拍手に変わり、しばらくすると再びステージの照明が点灯して高野さんと大ちゃんがステージに再登場。「こんなに盛り上がってちゃ、出てこないわけにはいかないでしょう!」と高野さんが叫ぶと、客席から大歓声やら指笛やらが飛んですごい盛り上がりに!大トリは、本編トリにやった「太陽と月、ひとつになるとき」をもう一度。大トリらしい素晴らしい盛り上がり。終わると、再び高野さんと大ちゃんの二人で深いお辞儀をして、大歓声と拍手の中、最高の笑顔でゆっくりとステージを去って行った。21:25終演。

終演後も暖かく深く幸せな余韻が残る、素晴らしいステージだった。この2人のユニットが多くの人から支持されてずっと長く続くといいなあ、と心から思う。スタジオ音源のリリースが楽しみ。出たら絶対買う。

ただこの日のライブ、惜しむらくは、隣の女性客の歌唱・・・。あなたの歌を聴きたくてライブに来たわけじゃないのです。聴きたくなくても聴こえてしまうのです。というわけで、歌うのは、アーティストが要求したときだけにしてください。ホントにお願いします(泣)。


《セットリスト》・・・曲名の後にカッコがあるのはカバー曲。

 1.  パンと蜜をめしあがれ(クラムボン)
 2.  風をあつめて(はっぴいえんど)
 3.  See You Again(高野寛)
 4.  Baby, Alright
 5.  いちぬけた
 6.  (インプロセッション)
 7.  id(クラムボン)
 8.  グリーンダカラちゃんの歌(高野寛)
 9.  虹の都へ(高野寛)
 10. Revolution(The Beatles)
 11. Proteus Boogie
 12. Magic Days(高野寛)
 13. 四六時中夢中
 14. た す け て
 15. ベステンダンク(高野寛)
 16. 太陽と月、ひとつになるとき

 En.1 夢の中で会えるでしょう(高野寛)
 En.2 確かな光(高野寛)

 D-En.  太陽と月、ひとつになるとき


《高野寛+伊藤大助》
 高野寛(Gt、Vo)
 伊藤大助(Dr)


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