僕の行ったライブのレポをひたすら上げて行きます。
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2012/8/17 七尾旅人 @タワーレコード新宿店インストア
2012-08-21 Tue 02:15
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旅人のツイートで開催を知って、急遽行くことにしたこのインストアライブ。21時開演と遅い時間帯からのスタートということで、この日休暇を取っていた僕は家族と自宅で夕食を済ませた後、新宿に向かった。

会場はタワーレコード新宿店の7階の一角に設けられた特設ステージ。21時の開演に備えて、余裕を見ておよそ30分前には会場に到着したのに、着いたら既にかなりの人だかり!あの狭いスペースに、僕が着いた時点でざっと150人はいた感じ。その後も観客は途切れることなく増え続け、最終的には300人ぐらいがあの場にいた模様。時折、店舗スタッフが観客に対し前方へ詰めるように呼びかけていた。

パッと見た感じ、観客の6割から7割は男性。前の方にも背の高い男性がちらほらいたので視界はあまり良くなかったが、サウンドチェックをする旅人の姿が見える、約10列目センターの位置をなんとか確保。ステージ上手側の壁には大型のモニターが設けられていて、開演前まではずっと「サーカスナイト」のPVを流し続けていたが、ライブが始まると、天井から見下ろすような位置に設置されたカメラがステージの様子をその大型モニターに映し出し、おかげで、視界の悪さを補うことができた。

サウンドチェックの合間合間に旅人がちょこちょこユルいMCを挟むとそのたびに観客から爆笑が起こる。ステージ上の音響機材のセッティングを担当していたタワレコスタッフの田巻さんを「田巻さん、今日マリファナとか吸ってないよね?」とか旅人が散々いじってておかしかった。観客から「可愛い♡」とか声が飛んでたり(笑)。サウンドチェックの途中で、サンプリングマシンから流れる「Rollin’ Rollin’」のトラックに合わせて旅人が歌っているのに、「あ、今日これ演らないから」といって落としたり、始まる前から楽しいなあ。

サウンドチェックが終わっていったん旅人が上手の袖にハケて行ったあと、タワレコのスタッフからの呼び込みを受け、少し早い20:57、大きな拍手に迎えられて旅人がステージに登場。

この日は直前にも同じステージで別のバンドのインストアライブが行われていたらしく、そのヴィジュアル系バンドとの記念写真を旅人がスマホで観客に見せながら「すっごいいい人だった!」とひとしきりエピソードを。(後で調べたら「ダウト」というバンドでした)そのバンドメンバーが旅人のところに「押しててすみません」と謝りに来て、旅人は押していたことすら知らなかったのに、「せっかく来てくれたから、わざと不機嫌そうな顔をして、徐々に心が解けて行くところまで演技した」のくだりで爆笑(笑)!あと、なぜかカブトムシの写真も見せびらかしてたな(笑)。

最初、「新宿タワレコは僕のCDを一番たくさん売ってくれていて、恩があるんですよ」みたいな話から始まって、被災地福島の話へ。「福島には、ホントそこに行ってみないと汲み取りづらいような複雑な言葉が満ち溢れていて、新聞やジャーナリストは言葉でそれを単純化してしまうけど、音楽は、そんな複雑な状況にも、単純化したりせずに意外とすんなり寄り添って行けるんじゃないかと思っている」というようなことを言っていたなあ。難しい表現だけど何となく言おうとすることは分かる気がする。

そんなMCに続いて、最初はまず「圏内の歌」から。ゆっくりと旅人がギターを奏で始める中、みんな静まり返って、身動きもせず、一心に旅人の歌に耳を傾けている。インストアライブだけあって、照明も普通の白く明るい蛍光灯だし、しかも旅人の後ろの壁には、場違いにもAKB48の新譜「1830m」の特大の横長ポスターが貼ってある。そんな中、旅人が奏でる音が、がっしりと観客を鷲掴みにしていく。旅人の歌を聴きながらAKBのポスターを見ると、もうその激しい落差に目眩がしそう。かたや生身の人間に真正面から向き合い、魂を絞り出すように音と言葉を紡いでいくSSW。そしてかたや・・・。その落差の中で、改めて表現者としての旅人の凄さを思った。

さらに続けて「サーカスナイト」を。CD音源では、ドリアンの作った分厚いバッキングトラックに乗せられているけれど、この日は完全にアコギ一本だけでのアクト。スタイリスティックスの「You Are Everything」のサビそっくりなコード進行のバッキングがミニマルに繰り返されていく。ここ1年近く、ライブではずっとこの曲を演ってきているが、やはりこの曲はアコギだけで演奏した方がより情感が伝わってきて、いいね。

さらにそのまま続けて「湘南が遠くなっていく」へ。僕が以前書いたライブレポを読み返してみたら、去年(2011年)9月15日のfelicity live 1日目(@渋谷CLUB QUATTRO)でこの曲が初披露されていた。メロディは勿論のこと、とにかく、歌詞が素晴らしい。旅人の歌詞は、少ない語数で、しかもありふれた言葉しか使われていないのに、情景がまるで映画のようにまざまざと目の前に浮かんでくる。限られた語数だけで鮮やかに情景を描き出すという点で、旅人のリリックライティングは俳句の世界にも通じている気がする。これもアコギ一本での演奏だが、こっちの方がずっといい。個人的な好みで言えば、もっとアコギ推しでCD音源を作っても良かったんじゃないかなあ。この曲、CD音源だと、イントロ部分がサザンオールスターズの「真夏の果実」のイントロに酷似しているような気がするが、アコギバージョンだとそのあたりが気にならないのが不思議。

3曲が終わった時点で20:25。もともと当初予定の持ち時間は30分間だから、もうほとんど残り時間は使い果たした形。さすがにかれこれ30分近く、これだけ大勢の観客を狭いスペースに詰め込んでいたせいで、会場の気温はかなりな上昇ぶりで、僕の身体からもじんわりと汗がにじみ出てきた。見渡すと、汗をぬぐったりうちわで身体をあおいだりする人の姿が会場のあちこちに見られた。

最後に旅人が「もう1曲だけ」とラストの曲を観客から募って、「リトルメロディ」とリクエストが。「リトルメロディ、歌おうと思ってたんだけど、あれ10分ぐらいあるからね・・・」といいつつ、結局「リトルメロディ」をやることに。リクエストしてくれた人、ありがとう。この曲優しくて、大好きなんだ。

この曲の最後の「小さなメーロディ・・・」のリフレインの部分で、旅人の合図から、低く小さく優しい声のコールアンドレスポンスが会場を包み込んだ。こんな優しいコールアンドレスポンスを、僕は今まで聴いたことがことがなくて、聴いているうちに思わず泣きそうになった。そしてその直後、それを稲妻のように切り裂く、旅人の力いっぱいのシャウトが、タワレコのフロア中に響き渡り、観客のあちこちから感極まったような歓声が飛んだ!そしてその後も、コールアンドレスポンスはそのままずっと、優しく優しく続いた・・・。やがて、旅人の「ありがとうございました」との挨拶で、短いライブは終了。21:38終演。たった4曲のライブだったが、素晴らしいライブだった!

終演後にはサイン会があったが、2枚目のCDを買うわけにもいかず(笑)。少し勿体なかったが、そのまま開場を後にした。次回旅人のライブを観るのは来年(2013年)1月の渋谷公会堂ワンマン。だいぶ間が空くが、今日のライブを記憶にとどめながら来年を待つ。


《セットリスト》

 1. 圏外の歌
 2. サーカスナイト
 3. 湘南が遠くなってゆく
 4. リトルメロディ


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