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2011/6/12 森麻季ソプラノリサイタル@東神奈川・かなっくホール
2011-06-14 Tue 01:20
普段は1人でのライブ参加が多い僕だが、今日は奥さんと2人での参加。以前2006年にNHK「トップランナー」に出演していたのを見て以来、いちどは森麻季さんを生で見てみたいと思い続けてだいぶ経った。それが不意に地元での公演があると知った時の興奮といったら。2月19日にチケットを買って、ようやくこの日が来た。チケットも気合を入れて早朝からホール受付に並んだ甲斐あって、1階最前列のチケットを確保していたこともあり、朝からアガりっぱなし。

自宅からホールのある東神奈川駅前までは歩いても15分かからないぐらいの距離だが、あえて歩かずにバスで一度横浜駅まで出て、京浜東北線で1駅戻って東神奈川へ。会場には15分前に到着、席に着くともうすでに会場は結構な人数で埋まっている。客層は見事なまでに高齢者が多く、平均年齢でいえば軽く65歳は超えている感じ。僕らがほとんど最年少の観客だなんて信じられますか(笑)?
この日は森麻季(ソプラノ)と山岸茂人(Pf)の2人だけの構成ということで、ステージ中央にはグランドピアノが1台置かれている。それ以外には何もなく、マイクもスピーカーも本当になにもない。普段クラシックのコンサートにはほとんど行かない僕にとってはいちいち新鮮。かなっくホールはキャパ300とさほど大きいホールではないけれど、これで後ろの方まできちんと声が届くんだろうか?と、始まる前まではそんな風に思っていた。

開演予定時刻の19時を少し過ぎて客電が落ち、ステージだけが明るく照らされて公演開始。下手の楽屋口の扉が開き、手に台本を持った麻季さんとピアノの山岸さんが登場。麻季さんは明るいグレーのドレス、山岸さんは黒のスーツに蝶ネクタイといったいでたち。登場してすぐ麻季さんから、今日は2部構成で、第一部は東日本大震災を悼んでレクイエムを中心に歌うとのアナウンス。配布されたプログラムを開演前に奥さんと見ながら、「第1部はレクイエムが多いね、震災の後だからかなあ」と話していたらホントにその通りだった。
それにしても、麻季さんは華奢でとてもきれい。僕より2学年下だから40歳のはずだけどずっと若く見える。そして、見かけから想像するのとは違う、落ち着きのある話し声がとてもいい。

1曲目はモーツァルトのレクイエムから「涙の日」。グランドピアノにもたれかかるぐらいまで近くに下がって、ピアノの伴奏が始まり、そして歌が始まった瞬間、会場の隅々まで麻季さんの豊かな声が響き渡り、空気が一瞬で変わった!歌が持つ力がこれほど衝撃的とは。単に歌がうまいなどという次元を超越した、なにか別のもの、この世のものとは思えないほどの素晴らしさに、心ががしっと鷲掴みされた。終演後に奥さんが「1曲目が始まった瞬間に、涙があふれてきたよ」と言っていたぐらい。

2曲目はヴェルディのレクイエムから「涙の日」。1曲目と全く同じ歌詞だが、ガラッと曲調が違う。ヴェルディはオペラの作曲で有名な人だけあって、同じレクイエムを作っても非常に劇的な感じ。今回はソプラノ以外のパートもすべて麻季さんが一人で受け持つ形。バス部分の踏みしめるように重々しい感じからソプラノの部分まで、力強くもあり繊細でもあり、表現の豊かさにただ浸るばかり。続いてフォーレのレクイエムより「ピエ・イェス」。三大レクイエムの1つだが、悲しみというよりむしろ穏やかな安らぎと喜びに包まれた、子守唄のような曲調。高く強く張り上げる声ももちろん素晴らしいが、弱くか細く抑えた歌声もごく繊細なのにしっかりと崩れないのが本当にすごい。
3曲続けたところでいったん麻季さんも山岸さんも下手にハケた後、山岸さんだけが再度登場してラヴェルの「クープランの墓」から「メヌエット」のピアノ独奏。故人を偲んで、という小品で、淡々と抑えながらの演奏が美しい。
山岸さんが下手へハケて、再度麻季さんと共に登場して第1部のラストはヴェルディのレクイエムから3つの部分の抜粋。非常にドラマティックでまるでオペラのよう。麻季さんの声、ものすごい迫力に圧倒されっぱなし。あの華奢なカラダからどうやってこの声が出てくるのかなあ。腹筋とか背筋とか、相当鍛えてないとこの声は出ないぞ。ホントにすごい!

第1部が終わって20分間の休憩を挟み第2部へ。麻季さん、一転してドレスを鮮やかな黄色のドレスに着替えて登場。百合の模様がドレスの裾に入っていてとてもきれい。第2部のまず最初はグノーの歌劇「ファウスト」から「宝石の歌」。麻季さんの歌唱だけでなく表情や体の動きがすばらしい。恋の喜びにあふれた娘を姿が生き生きと表現されていて、さすがオペラの舞台を数多く踏んできた人は違う。高音の美しさ、力強さ!続けてグノーの「アヴェ・マリア」。素晴らしい!
そこでいったん下手にハケて(休憩かな?)再び登場したあとリストの作品を2つ。1つめは「夢に来ませ」、そしてピアノ曲として有名な「愛の夢」をソプラノ独唱で。
そのあと、第一部同様に二人ともいったん下手にハケて、山岸さんだけが登場してブラームスの小品をピアノ独奏で。優しく情感豊かなんだけどさりげない感じがとてもいい。
山岸さんが弾き終わり、下手に再度ハケたあと再び麻季さんと登場。こんどは麻季さん、エメラルドグリーンのノースリーブのドレスに着替えての登場。身体の前面に、植物の枝のような飾りがついているのが印象的。こんどは日本歌曲を2曲、最初は越谷達之助の「初恋」、そして山田耕筰の「からたちの花」。からたちの花、曲も歌詞も、なんてこんなに美しいんだろう。そして麻季さんの力強くも優しい歌声、聴いていて涙が止まらなくなった。NHKドラマ「坂の上の雲」の主題歌「Stand Alone」で本編トリ。

拍手の後のアンコールは「オンブラ・マイ・フ」。麻季さん、本編ではずっとステージの中央から中央奥で歌っていたのが、アンコールではステージの客席側の縁まで出てきての歌唱。最前列で観ていた僕からはもう手が届きそうな近さ。透明感ある歌声がほんとうに美しい。空気が震える感じってこういうものなんだということをリアルに体感したよ。
歌い終わって、拍手に送られていったん二人が下手にハケたあと、鳴り止まない拍手に迎えられて再度二人がステージへ登場。ダブルアンコールはプッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」から「私のいとしいお父さん」。とても可愛い!それが終わって拍手に送られてハケたと思ったら、またまた麻季さんが登場!なんとトリプルアンコールということで、今度は同じくプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」から「ムゼッタのワルツ」。舞台いっぱいに、オペラの振りをつけて華やかに歌う麻季さんに心から魅了された。もう何て言っていいのか、すばらしいって今日何回書いただろう(笑)。
ひときわ大きい拍手に送られて2人がハケて行ったが、それでもまだ拍手が続く!するとまた袖からちらっと覗き見るように麻季さんが顔を出し、観客から笑いが沸き起こる。そのまままたまた二人がステージに登場して、なんと今日4回目のアンコール!「お別れに」と麻季さんが言ったとたん館内が爆笑に包まれてとても楽しい!
最後はマスカーニの「アヴェ・マリア」で終了。最後、客席に手を振りながら去っていく麻季さんはとてもチャーミングだった。

終演19:55。本当に素晴らしいステージだった。アンプもスピーカーもなくても、人の声というのは圧倒的な力を持っているんだということを実感。桁外れの歌唱力、表現力の前に夫婦ともどもぶっ飛ばされた。終演後、お互いに感想を語り合おうとしたんだけれど、お互いに興奮していて、何を話しているのやらお互いに全く良く分からない状態に陥っていた(笑)。
また行きたいなあ。


《セットリスト》

第1部
 1. モーツァルト「レクイエム」より「涙の日」
 2. ヴェルディ「レクイエム」より「涙の日」
 3. フォーレ「レクイエム」より「ピエ・イエス」
 4. ラヴェル「クープランの墓」より「メヌエット」(ピアノ独奏)
 5. ヴェルディ「レクイエム」より「その日こそ怒りの日、災いの日、大いなる悲嘆の日~
   主よ、永遠の休息を彼らに与えたまえ~
   天地が震い動くその日、主よ、かの恐ろしい日に我を永遠の死から解放したまえ」

第2部
 6. グノー 歌劇「ファウスト」より「宝石の歌」
 7. バッハ=グノー「アヴェ・マリア」
 8. リスト「夢に、来ませ」
 9. リスト「おお、愛しうる限り愛せ(愛の夢)」
 10. ブラームス 間奏曲イ長調 作品118-2(ピアノ独奏)
 11 越谷達之助「初恋」
 12. 山田耕筰「からたちの花」
 13. 久石譲「Stand Alone」

 En1. ヘンデル 「オンブラ・マイ・フ」
 En2. プッチーニ 「ジャンニ・スキッキ」より「私のいとしいお父さん」
 En3. プッチーニ 「ラ・ボエーム」より「ムゼッタのワルツ」
 En4. マスカーニ 「アヴェ・マリア」


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