僕の行ったライブのレポをひたすら上げて行きます。
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【ライブレポ】 2015/1/7 青葉市子 「 畳の国のひとだもの 2015 新春 其の参 」 @代官山・晴れたら空に豆まいて
2015-01-12 Mon 20:21
aobaichiko500.png
→青葉市子ちゃん(画像は晴れ豆のサイトより)

僕のライブレポ、従来はやや書き過ぎるきらいがあって、必然的に挫折しやすい構造的欠陥があったので、今後、2015年以降は、基本的にあまりがっつり書かずに、雑感を記録する形にしようと思っています。約半年放置しちゃったので、今年からは、時々はちゃんと更新することを目指します。後で思い出せる程度に、というのが新しい目線です。

ということで、今年最初のライブ参加は、青葉市子ちゃんのワンマン。
「畳の国のひとだもの」と銘打たれた、晴れ豆2015年の5夜にわたる新しい帯企画。
なんと、あの晴れ豆の床が、一面畳敷きになってしまってました!
畳敷きの景色は、想像以上にしっくりきていて、びっくり。ちなみにこのレイアウトだと100名で満員になる感じです。

フロアのあちこちに置かれた木製のちゃぶ台っぽいテーブルには、みかんが載ってて、自由に食べていいし、カウンターで出すフードも、いつもと違って、お雑煮とか甘酒とか、お正月気分が満載!満員のお客さんが、あちこちで思い思いにフードを食べたりしながらくつろいだ様子で開演を待っている雰囲気は、さながら昔の芝居小屋か、はたまた公民館か・・・ このまま畳敷いたままにしたい。布団とか敷いて、お客さんが横になって肘枕しながらライブ観たりしてね。

壁にはこの企画の出演者の書き初めがでっかく貼ってあって、第一夜のbirdさん、第二夜の浜田真理子さんのそれぞれの書き初めの隣に、墨蹟も鮮やかな市子ちゃんの書き初めは「鸛」。・・・つる、じゃなくて、こうのとり、です。

この日のライブは2部構成で、第一部は深紅のベルベットの布のような衣装を被って、休憩を挟んだ第二部には七尾旅人の衣装のような真っ黒の布を被っての登場。ドリンクカウンターに向かって左隣りの桟敷席が今日のステージ。
真っ暗なフロアでただ一か所だけ明るいステージで、赤い和傘の下で、黄色いスポットライトに照らされて歌う市子ちゃんの姿は、少女のような可愛らしさと、情念の塊のような迫力とを兼ね備えた、実に印象深いものでした。

彼女の歌は、常に生と死に直面しているようなギリギリの緊張感と、どうしようもない孤独感が冷たく光を放っているところがとても文学的で、そしてまた映像的でもあり、魅力的だなと思います。ひとの本質を暴き出すように、生々しく抑揚の効いた歌声とギターの音が、ぐいぐいと肉薄してきて、何度ライブを観ても、そのたびに捕えられて動けなくなってしまうのです。ボソッと天然風なMCを挟んでお客さんの笑いを誘いつつ、次の瞬間には鋭利な刃がステージから飛んでくる、という・・・彼女にしか表現できない、独自の世界ですね。時々思うんですが、少し彼女って、琵琶法師とか浪曲師といった日本の伝統芸能のパフォーマーに通じる部分があると思いませんか?

新旧の楽曲をとりどりに織り交ぜてのセットリストでしたが、新曲2曲は彼女のダークサイドじゃないほうの表現で、とても心地よかった。特に最後の曲。BPM速めの2拍子の曲。彼女の作風とガラッと異なる明るいギターポップソングで、誰かのカバーなのか、彼女自身の新曲なのか、まだ分からない。(曲名を知りたくて、ツイッターで市子ちゃんのアカウントにリプライを飛ばして訊いたけど、返事は無かった・・・)。しかしこの曲、ぜひもう一度聴いて見たいです。
新年の初ライブ参加を彼女のライブにして良かった。


途中で、壁面の書き初めと同じ、別テイクの作品を、じゃんけんでお客さんにプレゼントする企画もあって、見事獲得した若い女性のお客さんがとても嬉しそうでした。いいなあ!
あと、入場の時に、窓口で全員に素敵なトートバッグのお土産を貰ったのが嬉しかったです。トートバッグの中には、市子ちゃん自筆の絵がついたワンカップと、ひつじ柄の藍染の手ぬぐい。そして市子ちゃん自筆の絵が描かれた、しょうゆせんべい2枚が入っていました。

ワンカップ、もったいなくて、当分飲めないなあ。


《セットリスト》

(第一部)
 1. 灰色の日
 2. 不和リン
 3. レースのむこう
 4. 腸髪のサーカス
 5. ポシェットのおうた
 6. Imperial Smoke Town
 7. Mars 2027

(第二部)
 8. 鬼ヶ島(NUUAMM)
 9. いきのこり●ぼくら
 10. 四月の支度
 11. メイプルオリーブ(新曲)
 12. 機械仕掛乃宇宙(山田庵巳)
 13. 重たい睫毛

 En.1 Full Of Fool(マヒトゥ・ザ・ピーポー)
 En.2 (新曲)


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2014年に僕が参加したライブ一覧
2015-01-11 Sun 23:41
いまさらですが、記録的な意味で、2014年の僕の参加ライブ一覧を掲載します。
計95本。
ここ2年ほど、年間100本前後のライブを観てきましたが、2015年以降はだいぶペースダウンすると思います。

●1月
 2014/1/6     アル・ジャロウ @ビルボードライブ東京 
 2014/1/10   伊藤ゴロー  @タワレコ渋谷インストア 
 2014/1/10   イエスマン/Nippon-Paper-Parking  @渋谷LUSH 
 2014/1/12   J.A.M  @モーション・ブルー・ヨコハマ 
 2014/1/14   ホッタモモ/ウソツキ/ampel @下北沢BASEMENT BAR
 2014/1/17   Hiro-a-key/Za FeeDo @渋谷UNDER DEER LOUNGE
 2014/1/21   Buddha in thee kitchen/イエスマン/その隙間から/camellia/
           パンパンの塔@池袋Adm
 2014/1/24   cro-magnon/GAGLE/BudaMunk&MONJU/
           ヤセイ・コレクティブ @渋谷・WWW 
 2014/1/29   SiMoN/世武裕子 @下北沢440
 2014/1/31   佐野観(Kan Sano) @下北沢lete

●2月
 2014/2/5   アカシック/イエスマン/ホッタモモ/小よみちぇん
          @下北沢GARDEN 
 2014/2/6    Toro Y Moi/mabanua(バンドセット)
          @Shibuya CLUB QUATTRO
 2014/2/7    Conguero Tres Hoofers @モーション・ブルー・ヨコハマ 
 2014/2/10   SOIL&"PIMP"SESSIONS @赤坂BLITZ 
 2014/2/14   コトリンゴ/南波志帆 @代官山LOOP 
 2014/2/20   Psybava/ヤセイ・コレクティブ+Za FeeDo/TAMTAM/
           DAMBO/ロートス  @新宿MARZ 
 2014/2/24   冨田ラボ 恵比寿・LIQUIDROOM 
 2014/2/25   ZAZEN BOYS/ペトロールズ/Clean Of Core
           @渋谷・TSUTAYA O-EAST

●3月
 2014/3/1     ampel @下北沢GARAGE 
 2014/3/7     ヤセイ・コレクティブ/NEW PONTA BOX
           @青山・月見ル君想フ 
 2014/3/10   松下マサナオ+Shingo Suzuki @恵比寿BATICA
 2014/3/12   イエスマン/さよなら、また今度ね/空きっ腹に酒/
           PHONO TONES/アラゲホンジ  @下北沢GARDEN 
 2014/3/15   パスピエ/七尾旅人/People In The Box/
           eastern youth/クラムボン @新木場STUDIO COAST
 2014/3/20   森は生きている @渋谷・WWW 
 2014/3/25   コトリンゴ @下北沢mona records 
 2014/3/28   あべちえみ(テリーヌとボンボン)/
           ハシダカズマ(箱庭の室内楽) ホッタモモ
           @下北沢・風知空知
 2014/3/31   ampel/SPANK PAGE/Applicat Spectra/流れるイオタ
           @渋谷・TSUTAYA O-nest

●4月
 2014/4/15   ウェイン・ショーター・カルテット
           @渋谷・Bunkamuraオーチャードホール
 2014/4/16   laufen/ariel makes gloomy/PLOT @下北沢CLUB Que 
 2014/4/18   Conguero Tres Hoofers @三宿THE GLOBE
 2014/4/23   ペトロールズ/髭 @Shibuya CLUB QUATTRO
 2014/4/24   小林うてなと急げヘリコプター/
           世武裕子×千住宗臣/(MUSIC FROM THE MARS)/
           (TOURS) @代官山・晴れたら空に豆まいて 
 2014/4/27   ジュノラマ王国/ENTHRALLS/[lifter]/blue marble/
           惑星アブノーマル/モルヒネ東京@渋谷・チェルシーホテル
 2014/4/29   APOGEE @Shibuya CLUB QUATTRO

●5月
 2014/5/2    (わっこ)/榎園稔三(puff noide)/小松美佳/ampel/
           [lifter]/青江好祐  @渋谷・Wasted Time
 2014/5/6    国吉亜耶子and西川真吾Duo  @吉祥寺駅前広場
 2014/5/7    ペトロールズ @恵比寿NOS 
 2014/5/10   TOMOVSKY @横浜・club Lizard
 2014/5/15   (Aun beats)/ARDBECK/ampel @青山・月見ル君想フ 
 2014/5/19   ペトロールズ/在日ファンク  @Shibuya CLUB QUATTRO
 2014/5/23   Rice Riot/TIMESLIP/青江好祐と女たち @吉祥寺Planet K 

●6月
 2014/6/1    ボタン工場/ampel/TLKY. @渋谷LUSH
 2014/6/5    ヤセイ・コレクティブ/類家心平5piece band
           @新宿PIT INN
 2014/6/9    佐野観(Kan Sano) @下北沢lete
 2014/6/12   コールドプレイ @TOKYO DOME CITY HALL
 2014/6/13   KIRINJI @ビルボードライブ東京 
 2014/6/18   松浦雅也 @青山・月見ル君想フ 
 2014/6/22   PHONO TONES/ヤセイ・コレクティブ
           @横浜・GRASSROOTS
 2014/6/25   ペトロールズ @恵比寿・LIQUIDROOM 
 2014/6/26   ENTHRALLS/butter butter/palitextdestroy
           @下北沢SHELTER 

●7月
 2014/7/1     ペトロールズ @恵比寿・LIQUIDROOM 
 2014/7/3     キセル/空気公団 @渋谷・WWW 
 2014/7/4     ヤセイ・コレクティブ/NEW PONTA BOX
            @青山・月見ル君想フ 
 2014/7/9     青葉市子 @恵比寿・LIQUIDROOM
 2014/7/11    モダーン今夜
            @代官山・WEEKEND GARAGE TOKYO
 2014/7/14    小宮章太郎/河原太朗/渡邊直也/斎藤浩樹/
            関取花/トダタダシ @下北沢GARAGE
 2014/7/15   世武裕子(w/白根賢一(GREAT3)、
           福岡晃子(チャットモンチー)、U-zhaan)
           @渋谷・WWW 
 2014/7/20   東京ローカル・ホンク/パイレーツ・カヌー
           @高円寺JIROKICHI
 2014/7/23   F.I.B JOURNAL/J.A.M @青山・月見ル君想フ 
 2014/7/28   青山陽一 the BM's/ケバブジョンソン
           /仰木亮彦&ザ・フードクラブバンド/ampel
           @渋谷・TSUTAYA O-nest
 2014/7/30   ホライズン山下宅配便/ランタンパレード/失敗しない生き方
           @下北沢440

●8月
 2014/8/3    国吉亜耶子and西川真吾Duo @渋谷BURROW
 2014/8/5    チーナ/世武裕子/sardine head
          @青山・月見ル君想フ
 2014/8/6    Orquesta Nudge! Nudge! @六本木・SuperDeluxe
 2014/8/17   SUMMER SONIC 2014 @幕張メッセ
 2014/8/26   gomes(from FAB) / ALPS 5℃ / ampel /
           Ryo Hamamoto
           @三軒茶屋GRAPEFRUIT MOON
 2014/8/27   クラムボン / GREAT3 @恵比寿・LIQUIDROOM
 2014/8/28   COLD BANK BAND / ampel / 雨のパレード
           @下北沢GARAGE
 2014/8/29   (tsukuyomi) / fox capture plan /Massan×Bashiry
           @青山・月見ル君想フ

●9月
 2014/9/14   Lee&small Mountains / ストロボスコープ /
           cnythnk / アナログペーパー @下北沢mona records 
 2014/9/17   ENTHRALLS @dues新宿
 2014/9/26   テイラー・マクファーリン(O.A. fox capture plan) 
           @渋谷・WWW

●10月
 2014/10/1   ヤセイ・コレクティブ / SOUR /
           Mountain Mocha Kilimanjaro @青山・月見ル君想フ
 2014/10/2   ヤセイ・コレクティブ @タワレコ渋谷インストア 
 2014/10/7   eimie / YakYakYak / Za FeeDo /(KOSMIC)
           @渋谷・TSUTAYA O-nest
 2014/10/10   ペトロールズ @渋谷・TSUTAYA O-EAST
 2014/10/14   オーサカ=モノレール
           @Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE 
 2014/10/18   APOGEE @青山・月見ル君想フ
 2014/10/25   naomi&goro @原宿教会 
 2014/10/27   クラムボン / くるり @Zepp DiverCity TOKYO 
 2014/10/28   クラムボン / the band apart @Zepp DiverCity TOKYO 
 2014/10/30   [lifter] / 山田稔明 / momo @青山・月見ル君想フ

●11月
 2014/11/4   ヤセイ・コレクティブ/MISTAKES/Za FeeDo/Suchmos
           @新宿MARZ
 2014/11/5   ampel/Blu-Swing/(JABBERLOOP) @渋谷LUSH
 2014/11/6   くるり @EX THEATER ROPPONGI
 2014/11/10   group_inou/ペトロールズ/eastern youth
            @渋谷・TSUTAYA O-EAST
 2014/11/13   ampel/psybava/ウタノマニマニ/阿佐ヶ谷ロマンティクス
            @新宿MARZ
 2014/11/15   KIRINJI @昭和女子大学人見記念講堂
 2014/11/25   イエスマン / THE こっけんろーるBAND / DODO /
            すぃすぃず  @下北沢BASEMENT BAR

●12月
 2014/12/3   ヤセイ・コレクティブ @代官山UNIT 
 2014/12/5   ドリアン・コンセプト/ (フライング・ロータス)
           @品川プリンス ステラボール
 2014/12/5   マーク・ジュリアーナ @ビルボードライブ東京 
 2014/12/16   odd-rico / THE MASHIKO / pirukuru /
           (JOHNNYPARK)/(わっこ)/(あやつり人形) 
           @吉祥寺WARP
 2014/12/22   [lifter] /(つるうちはな)/(Chaki(ex.SDN48))/
           (ゴールデンローファーズ)/(the electers)/
           (the Broken Tv) @新宿Marble
 2014/12/25   クラムボン / ハナレグミ / 細野晴臣
           @中野サンプラザ


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【ライブレポ】 2014/7/11 モダーン今夜 @ 代官山・WEEKEND GARAGE TOKYO
2014-07-13 Sun 19:39
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→WEEKEND GARAGE TOKYO (モダーン今夜のリハーサル中!)

僕、実はこのライブ、最初前日の7/10(木)開催だと勘違いしていた。前日、受付開始予定時刻の18:45を目途に会場のWGTに行ったのだが、一向に受付が始まる気配がなく、おかしいなと思って入口脇のサインボードをよくよく見たら日付が違っていた、ということが判明・・・。したがって、この日行こうと思っていたKan Sano&関口シンゴ@モーションブルー横浜と日程が完全にかぶってしまった。迷いに迷った結果、過去に何度かライブを見たことのある佐野さんと関口さんのライブを諦めて、一度もまだ見たことがないこちらのライブに行くことに。モーションブルーのほうのチケット代は無駄になっちゃったけれど、やむを得ず。

台風8号が去った後だが、夕方にかけてにわか雨の降るあいにくの天気。止んだと思ったら急にざっと降ってくる。傘を差しつつ、再びこの日もWGTへ。今度はマチガイなかった!
WGTは初めてくる会場だったが、本当にお洒落なカフェで、こういったイベントでもない限り、僕には敷居が高すぎる(笑)。入口を入ると右手が一段下がったホールになっていて、その一番奥にステージエリアがセットされている。開演までの間、付き出しの前菜プレートと、オーダーしたオイルサーディンのパスタとを食べながら、ゆーったり。料理もとてもおいしいし、雰囲気も最高。ステージエリア背面の壁には、天井のプロジェクターから映画「ロード・オブ・ドッグタウン」が映し出されていて、一人参加で話し相手もいない僕は、ボンベイ・サファイアのロックを片手に、映画をひたすら夢中になって見ていた。面白かったから今度DVD借りてこよう。

予約で早々と満員になり、キャンセル待ちが出るほどに盛況だったこの日のライブ。開演時刻の頃にはどの席も埋まっていて、みんな思い思いにお酒と食事を楽しみながら開演を待った。やがてバンドメンバーがステージエリアにやってきて、演奏が始まると、下手のバーカウンターのあたりから永山マキさんが揺れながら登場。WGTは天井が高く、バンドの演奏やボーカルの音が強い音圧を伴ってダイレクトに向かってくることがなく、ふわっと上に向けて音が拡散するような印象。ライブができるこうしたレストランやカフェに良くある感じの音響で、この日僕が行くのを諦めたモーションブルー横浜とよく似た感じの音。でも、輪郭のぼやけたそんな音が描き出した空気は、ひたすらアットホームで優しかった。産休明けの、モダーン今夜としての久々の復帰ライブを牽引するマキさんからは、とにかく、終始素敵な笑顔のパワーが発散していた。その歌声は、力任せのパワープレイで圧倒するようなスタイルとは全く対極の、まるでプライベートライブのような、気負いのない、肩の力が抜けた、とてもナチュラルなものだった。その歌声のなんと伸びやかで美しかったこと!そして、彼女の復帰を出迎えたこの日の満員のお客さんのまた暖かかったこと!旧知の人々が、懐かしい音を求めて再び集ったとも言えるこのライブ。家族のような空気がフロア全体を満たして、素敵な音とともに、楽しく暖かい時間が流れていく。マキさんがハンドクラップを要求したり、シンガロングを要求したりするたびに、満場のお客さんがダイレクトに反応して、どんどん場が盛り上がって行く素晴らしさ。マキさんも、ステージエリア狭しと歩きながら、大きい身振りを交えての歌唱で、最前エリアのお客さんのソファーの肘掛けに腰掛けたり、お客さん一人一人とアイコンタクトを交わしたりしながら、お客さんの心を一瞬でがっちりつかんでいく。お客さんがとにかく、みんな笑顔だったんだよなあ。この日の客層は30台から40台にかけての大人の男女が中心だったけど、開演前は眉間にしわを寄せて難しい顔をしていた男性客の諸氏も、いつしか満面の笑みに変わっていて、その光景がたまらなく素敵だった。ファーストセットのトリ曲「ちょっと酔ってただけなのさ」での、男性客諸氏の「あっのこっがきっれいっにみっえたっのはー!♪」という野太い声の大合唱が、僕の耳の奥で、今でも響いている。

ファーストセットの余韻を残しつつ少しの間休憩をはさんで、セカンドセットへ。マキさんのソロ曲も交えながら、暖かく、またグル―ヴィーに盛り上がりながら、ライブが進んでいく。バンドメンバーの演奏もとても素晴らしく、メンバー紹介を兼ねてマキさんがソロ回しを振ると、その都度、観客から大きい歓声と拍手が沸き起こった。サポートの石川さん、各種サックスだけじゃなくフルートもプレイしていて、かっちりした外見と相まってとても素敵でした。ギターのイシイさんもソツのない演奏ぶりで、余裕のある手慣れた感じが実に大人っぽかったなあ。そしてドラムの岡部さんがひたすら上手くて安定していて、ただ者じゃないオーラが出まくってたよ。あと、ベースの田中さんは僕、何かのライブでサポートに入っている姿を絶対見たことがあるはずなんだけど、全く思い出せない。ちなみに、この日初めてモダーン今夜ライブに参加した僕は、普段参加している他のライブでは結構元気よく歓声を上げたりしているのだが、さすがにこの、旧知の関係が熱く支配するこの空間で、それと同じマナーで臨むのはなんだか厚かましいような気がして、完全に遠慮してしまった(笑)。曲名をどちらにするか依然決めかねているという「しましまのハイハット」もしくは「私のチョコレート」については、なんと観客挙手による多数決での曲名決めが始まっちゃったが、挙手させた割には結局「今後の参考にさせて頂きます」とマキさん、決めるつもり全くなし(笑)!「天気の存在する理由」で、盛り上がった空気をいったん穏やかに鎮めながら、しっとりと聴かせた後は、「名犬ジョディ―」で本編締め!マキさんも観客も全員が、シンガロングしながら、手をワイパーのように左右に一斉に振るアクションで、ステージとフロアが一体になって、盛り上がりも最高潮に!

本編が終了するなり沸き起こったアンコールを求める拍手。そして、ハコのレイアウトの制約で、メンバーはハケずに(というか、ハケられずに)その場で拍手に応える。ドラムの岡部さんが、拍手に合わせて、コミカルな身振りで拍手を盛り上げていってたのが、とても楽しかった。アンコールではまずしっとりと「いつもの朝」。サポートで入った石川さんのサックスの優しい音がマキさんの落ち着いた歌声に寄り添う。そして大トリ、心臓の鼓動の神秘から生まれた「愛しいリズム」で締め!大きいハンドクラップが空間を埋め尽くして、幸せでいっぱいのこの一夜は、これ以上ない最高の形で大団円を迎えた。最後、マキさんを中心にこの日の音を創った5人がステージエリアのセンターに出てきて、繋いだ手を高々と挙げてから、観客に向かって、深々とお辞儀。本当に素晴らしいライブだった。なんて暖かい、なんて幸せなひとときだったろう!

最後、WGTの出口のところで、マキさんに挨拶することができた。マキさん、わざわざ握手してくれて、実に感慨無量、嬉しかったなあ!入口付近にいた、岡部さんをはじめとする他のバンドメンバーの人たちにも挨拶して、物販のところにあったライブ会場限定音源「MODERN TIMES」と「永山マキ歌詞集Ⅰ『花』」を買って、ひたすら暖かい気持ちのまま、恵比寿駅に向かって家路についた。このレポを書いている今もまだ、ライブの余韻が残っている。また必ずライブに行かなきゃ。


《セットリスト》

(1st Set)
 1. レジーナ
 2. RED
 3. 昨日の話
 4. グランドウォーカー
 5. ちょっと酔ってただけなのさ

(2nd Set)
 6. おやつのじかん
 7. 銀の子馬
 8. 涙の雨
 9. しましまのハイハット もしくは 私のチョコレート
 10. 天気の存在する理由
 11. 名犬ジョディー

 En1. いつもの朝
 En2. 愛しいリズム



《モダーン今夜》
 (※この日は小規模編成「モダーン今夜nano」)

 永山マキ(Vo)
 イシイタカユキ(Gt)
 田中啓介(Ba)
 岡部量平(Dr)

(サポート)
 石川周之介(A.Sax、T.Sax、S.Sax、Fl)


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【ライブレポ】 2014/7/9 青葉市子 ワンマンライブ @ 恵比寿・LIQUIDROOM
2014-07-12 Sat 22:19
青葉市子ちゃんのライブへの参加はこの日で通算6回目。毎回、僕一人でのライブ参加で、この日も知っている人には誰一人逢わなかった。この日のステージ上には、幅1mほどのエアキャップが縦横に張り巡らせてあって、天井からは、クラゲの形の手作りのランプシェードがいくつもぶら下がっている。フロア上にも、照度の変わる電球が天井のあちこちからぶら下がっていて、ゆっくり明滅している。

やがて客電が落ちて、真っ暗になった場内。薄く明かりが点いたステージからは、水の流れのような音が聴こえてくるが、なかなか市子ちゃんが現れない。と、どこからか市子ちゃんの歌声がして、フロア後方の段上がりの部分あたりにスポットが当たり、その部分、まさに僕が陣取っていたあたりのど真ん中に開演前から置いてあった背の高い脚立の上に、いつのまにか、白いワンピース着た市子ちゃんが出現していた。市子ちゃんが、フロアのお客さんを微笑んで見渡しながら、ゆっくりと音を紡いでいく。そのなんと幻想的だったこと。1曲目「永遠はさよなら」を演り終えたあと、僕のそばを楽しそうな笑みを浮かべて通り抜けていった市子ちゃんは、少女のようにとてもちっちゃかった。

ステージにたどり着いた市子ちゃんは、2曲目以降も、本当に淡々と、持ち曲を演奏していく。満員のお客さんを前に、いつもと変わらないスタイルで、彼女の世界がフロアいっぱいに広がっていく。彼女が歌い始めると、世界の景色がすべて白一色に塗りつぶされて、その中にぽつりと彼女と僕だけが存在しているような感覚に陥ってしまう。自分の内側と外側の境目が分からなくなり、自分の今いる場所が無限に広いのか、狭く閉ざされているのかも分からなくなる。時空がゆがみ、現実の時間の流れからも切り離されて、彼女のまわりだけに広がる閉じた空間に連れ去られて拘束されているような、そんな感覚がひたひたと包み込んでくる。そうすると、もう身動きすらできなくなる。ふと我に返ってフロアを見渡すと、そこにいた満員のお客さんたちの誰もがもう、立った姿勢のまま、動かなくなっていた。それはまさに息をのむような光景。

ライブの中盤以降、市子ちゃんが、リラックスしたMCをぽつりぽつりと入れていくと、ようやく緊張の糸が解けて、フロアの雰囲気も和やかで穏やかな空気に変化していった。ふと市子ちゃんが「盛り上がらないライブだな」とぽつりと言うとフロアが爆笑で沸いた。それは全部市子ちゃんのせいです(笑)。京都で買ったというオオサンショウウオの大きなぬいぐるみを持った市子ちゃんが見せたあどけない表情は、やっぱり可愛かった。この日のセットリストは、昔の曲から最近の曲までバランスよく取り混ぜてあって、特に僕が好きな「パッチワーク」をやってくれたのが嬉しかった。そのうち、昔よくやっていた「イソフラ区ボンソワール物語」とか「日時計」とかもやって欲しいな。

あと、欲を言えば、もう少しPAの音は大き目でも良かった。ギターの音も市子ちゃんのボーカルの音も、この会場キャパにしてはちょっと控えめ過ぎ。もっと大音量にして、リバーブももっと効かせたなら、たぶん観客全員を完全にあっちの世界に連れて行くことができたのではないか。今後またLIQUIDROOMでワンマンライブをやることがあったなら、今度はぜひ大音量設定で。

この日の入場の時に観客全員に渡された、一辺10㎝角ほどの梱包用のエアキャップ。それを使う時は本編ラス前にやってきた。「火のこ」の曲中で、市子ちゃんの合図で一斉にプチプチとフロア中で爆ぜる音が響き渡る。まるで大きな大きな焚火が突然フロアに現れて、その中に投じられた無数の枝々がいちどきに鳴り渡ったかのよう。それはとても神秘的で、とても不思議なひとときだった。

本編が終わって、アンコールを求める拍手が起こると、エアキャップの飾りで覆い尽くされたステージ背面を駆けるようにやってきた市子ちゃんが、ただ一つ、中央部分に空けられた丸いループから登場。そのまま、オオサンショウウオを放り投げながらステージに戻ってきたのが無邪気でまた可愛かった。アンコールの2曲はいずれも穏やかで優しい、暮らしに寄り添うような曲。それはまるで、暗闇を駆け抜けるジェットコースターが、速度を落として終点に近づき、そしてトンネルを抜けて、光あふれる出口へ、ゆっくりたどり着いたかのよう。暗く閉ざされたファンタジーの世界から、現実の世界へ。無事に帰って来れました!

なお、この日の物販で出していた未公開音源8曲入りのUSBメモリは早々に売り切れたのだが、「気が向いたらまた作ろうかな」ということだったので、これからまだ続く「アワぶくツアー2014」の途中で復活するかもしれない。


《セットリスト》

 1. 永遠はさよなら
 2. 灰色の日
 3. 不和リン
 4. レースのむこう
 5. パッチワーク
 6. Imperial Smoke Town
 7. Mars 2027
 8. いきのこり●ぼくら
 9. i am POD(0%)
 10. 機械仕掛乃宇宙
 11. もうみどり
 12. 火のこ
 13. 重たい睫毛

 En.1 うたのけはい
 En.2  はるなつあきふゆ


青葉市子(Gt&Vo)



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【ライブレポ】 2014/7/4 NEW PONTA BOX × Yasei Collective 「パラシュート”Encore”セッション」@ 青山・月見ル君想フ
2014-07-06 Sun 02:54
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→NEW PONTA BOX
  左からポンタさん・岡沢さん・柴田さん。

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→ヤセイ・コレクティブ
  左から拓郎くん・中西くん・マサナオくん・別所くん。

今年3月に、全く同じこの組み合わせ、全く同じこの場所で開かれた対バンライブ。すっかり月見ル君想フ名物のような趣きを見せてきた。普段と違う視点からライブを見られるのは、僕のような観客にとってはとても新鮮で嬉しい。前回参加した時は、ポンタバンドが王者の貫録でゆったり構えていたところにヤセイが名刺代わりの一発をお見舞いして、本気になったポンタバンドと、胸を借りる側のヤセイが互いに自慢のフレーズをぶつけ合って丁々発止とバトルを繰り広げる展開がたまらなかった。でもそれでいて、どちらのメンバーもとても嬉しそうだったのがとても印象的だった。

今回はそのリターンマッチ。初回と比べて、明らかに両バンド間を流れる空気が、前とは違って、もっと親密なものに変わっていたのが分かった。前回ガチガチだったヤセイのマサナオくんのMCも、いつもの打ち解けた感じの語り口になっていて、親子ほども歳の離れたポンタさんとマサナオくんの二人が、お互いをリスペクトしつつ、友だちのように会話しているのが、僕としてはもの凄く嬉しかった。

ポンタさんのバンドは、ジャム寄りではありながらも基本的には正統派のピアノジャズトリオだし、選曲もハービー・ハンコックやジャコパスといった、70年代を鮮やかに彩った音がレパートリーの中心だが、驚いたのは、この日のポンタさんは、奇数拍とか微妙なずれ、よれのあるドラムフレーズをところどころに散りばめていたこと。これ、一言でいえば、ヤセイの音がポンタさんに影響を明らかに与えていたということですよ。そういうヤセイは勿論凄いし、そして、大御所になっても新しいものを吸収するのを止めないポンタさんもまた凄い。

この日のセットリストは両バンドの持ち曲を控えめ、両バンド合同のセッションでやる曲を多めに並べた感じ。でも出だしからいい曲ばかりよくぞ並べてくれました。最初のスティーヴィー・ワンダーのカバーがいきなり良くて。柴田さんのピアノが流麗で素晴らしかった。うち帰ってから思わずアルバム「キー・オブ・ライフ」を引っ張り出しましたが、こっちの方が断然いい。ヤセイはヤセイで、新曲群を効果的に散りばめてこれまでの新曲の育ち振りを改めて示してくれたし、極め付けはTabaco→Iiwakeのメドレー。久しぶりにやってくれたIiwakeは、超複雑・超高速であんなに拍が取れない曲なのに、メンバーのキレキレの演奏と強靭なアンサンブルで寸分の狂いもなくガッチリと演奏が進んでいくのがただただ凄まじいとしか言いようがなかった。それがまた、途方なく形容しがたいグルーヴの渦を生んで、演奏が終わった瞬間、熱狂的な歓声がフロア中を満たした。圧巻、圧巻、素晴らしい!

セットリストが進むにつれ、両バンドのメンバーのみんなの表情がどんどん柔らかくなっていった。みんながはち切れそうな笑顔で演奏していた光景は本当に幸せな眺めだった。ポンタさんもベースの岡沢さんも、対峙するヤセイメンバーと視線を交わしながら心から嬉しそうなキラッキラの表情で、その輝きはまさにダイヤモンドのよう。どの曲もとにかく盛り上がったけれど、特に本編トリの「Hang Up Your Hang Ups」の盛り上がりは最高だった。岡沢さんと中西くんのベースバトル、柴田さんと別所くんの鍵盤バトル、どちらも本当に見応えがあったし、拓郎くんのイントロのギターソロもカッコ良かったし、凄かった。老若男女をロックする、まさに白熱のライブ。この小さいハコの、フロアの隅にぎっしりと埋まった観客から、終わるなり、圧倒的な歓声と拍手が巻き起こって、それはもう爽快の一言。

アンコールは、このメンツで絶対にやって欲しかった「Butterfly」。ゆったりと深遠な時間が流れ、熱狂的な本編での熱を、静かに冷ましてゆく。いっそ、ツインドラム、ツインキーボード、ツインベースのパーマネントユニットとして活動してくれたらいいのに、と妄想してしまうほどの良さだった。本当にいいものを見た。

途中のMCで、「このメンツで、ちょっとツアーなんかもできたらいいな」とマサナオくんが言うと、ポンタさんが「ツアー・・・やりましょうか!」とまさかのツアー告知が!無論、言葉のあや的なものもあるとは思うが、実現して欲しいと強く願うばかり。とにかく、東京以外の人にも、このユニットをどうしても、見て欲しいからね。

終演後の余韻が凄まじく、良さをいくら語っても語り尽くせないほど。同行のフォロワーさんには延々と、良かった、良かったと繰り返してしまっていて、気がついたらいつの間にか渋谷駅に着いてしまっていた。これで今年53回目のライブ参加だが、現時点で、このライブが今年のベストライブ候補に急浮上してきたよ。


《セットリスト》

→《P》はNEW PONTA BOXのアクト、《Y》はヤセイ・コレクティブのアクト。
 《PY》は両バンドのジョイントセッション。

 1. Contusion (Stevie Wonder)  《P》
 2. De Mode:Re ~ Training 《Y》
 3. (Free Jam) 《P》
 4. Tabaco ~ Iiwake 《Y》
 5. Tell Me A Bedtime Story (Herbie Hancock)  《PY》
 6. Actual Proof (Herbie Hancock)  《PY》
 7. Tonight 《Y》
 8. Blues Alley 《P》
 9. Three Views of A Secret (Jaco Pastorius)  《PY》
 10. Hang Up Your Hang Ups (Herbie Hancock)  《PY》

 En.  Butterfly (Herbie Hancock)  《PY》


《NEW PONTA BOX》

 村上”PONTA”秀一(Dr)
 岡沢章(Ba)
 柴田敏孝(Pf)


《ヤセイ・コレクティブ》

 松下マサナオ(Dr)
 中西道彦(Ba,Synth)
 斉藤拓郎(Gt,Vo,Synth)
 別所和洋(Key,Syhth)


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